11/05/2008

大統領選と健康保険

注目の大統領選は、オバマの勝利に終わりました。
今後、公約がどうやってどの程度実現されていくのかが楽しみです。

私にとって関心の高いのは健康保険の問題。
以前の記事でもアメリカの健康保険にはさまざまな問題があること、
そして、その1つは馬鹿みたいに高いこととdeductibleの存在があることを書きました。

もう1点、特に気になることは、
pre-existing conditionの問題です。

pre-existing condition 日本語に直せば「既往症」となるでしょうか。

既往症のある人は、健康保険に入れなかったり、
より割高な保険料を支払わなくてはならなかったりするのです。
まあ、既往症があれば保険金を受け取る可能性が高くなるので、
民間の保険なら当たり前といえば、当たり前のことなのですが…。

民間の保険しか選択肢がない世界では、かなり大きな問題になってきます。
既往症のある人にとっては、治療や薬などは一般の人にとって空気や水と同じように大事なものなのですから。

州によっては救済的な保険がありますし、グループ保険ならば一定の条件を満たせば、加入することができます。しかし、アラスカも救済的な保険はありますが、保険料を見る限りぜんぜん救済的ではありません。このあたりは本当に州によって違うようです。
また前回書いたように、病気になったために会社をクビになるということもあるそうですし、また、会社を辞めてしまうと保険がなくなってしまうために重い病気を抱えながら仕事をしつづけなくてはならない人もいるそうです。グループ保険だからといって安心できません。

何にしても重い病気になるというのは、それだけでも大変なことなのに、金銭的な問題で2重にも3重にも無理な事を強いられるというのが今のアメリカの保険のシステムといえるでしょう。

さて、pre-existing conditionの問題についてオバマは以下のような公約を掲げています。

Require insurance companies to cover pre-existing conditions so all Americans regardless of their health status or history can get comprehensive benefits at fair and stable premiums.
                                     barackobama.comより

要するに、どんな病歴であっても、公正で安定した保険料で包括的な給付を受けられるような保険を保険会社につくらせる、ってことですね。

どうなるのか期待しています。

きっと小浜市も大騒ぎでしょう。勢いにのって小浜市を日本の首都に!という運動が起きるかも??
起きるか、そんなもん!

2 コメント:

ツギナリ さんのコメント...

健康保険の問題は日本でも貧困層を中心に大きな問題になっています。失業などから保険料(税)が払えず保険証を取り上げられ、医療受診を抑制する。それが大人だけでなく、大勢の子どもたちも無保険状態におかれている事が新聞でも大きく報道されていました。日本の政治家や官僚、財界人は、彼らが構造的に造った貧困・搾取構造社会のなかで、社会保障をどこに導こうとしているのか。日本も本当に危うい、怖い社会になっていることを実感し、そのうちアメリカのように民間が社会保険を担うなんてことを言い出すのではないかと思っています。

Bunrou さんのコメント...

ツギナリさん
コメントありがとうございます。
日本でも放っておくと、いつかそういう論議が出てくかもしれませんね。ぜひともアメリカを反面教師として、意識してほしいものです。